have you never been happy ライト感覚で、いろいろ手掛けています。
闇の潜行−40
2007-08-26 Sun 08:24
 中浦は実菜子の家に向かっていた。テントはそのままの状態で飛び出した。戻ることはないと思うが、たいした荷物もないので放っておいた。盗られるほどの品物はない。
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闇の潜行−39
2007-08-26 Sun 08:20
「たしかに前科はあるけど、あれは善行として賞讃されているし、今度の一件も、巻き込まれただけで無罪だわ。伯母さんが思っているような悪い人じゃないの」
「なんでそんなことわかるんだよ。あんた、あの男と何処で出会ったんだよ」
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闇の潜行−38
2007-08-26 Sun 08:18
 遠くのほうから微かだが、何かが聞こえる。幻聴かも知れないが、この音をずっと待っていた。聴力の発達した実菜子にしか聞こえないある音を捕らえていた。
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闇の潜行−37
2007-08-26 Sun 08:16
 祖父の四十九日法要が過ぎ、いよいよこの家と離れることになった。
 伯母からの薦めで貴宅に引っ越そうとも思ったが、大きな犬がいるし、未婚の従兄弟がいては住み難い。わたしは鄭重に断り施設に行くことにした。
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闇の潜行−36
2007-08-25 Sat 10:19
 中浦は天空橋の下でテント暮らしをしていた。警察を退職し一部借金を返済したが、大半は返す目処がないので夜逃げした。悪徳債権者は情報収集が疾く、周辺はやくざの手が回り彷徨けない。仕方がないので、ホームレスをして身を隠している。
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闇の潜行−35
2007-08-25 Sat 10:14
 麻由美山岡は久しぶりにデートをしていた。六甲山頂はよく行った場所で、麻由美の好きな店がある。中腹にある小さなカフェテリアなのだが、窓からの景色が画趣なるほど美しく、ダージリンがとても美味しい。
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闇の潜行−34
2007-08-25 Sat 09:55
 有賀の逮捕はその日のトップニュースになった。犯行は否定しているが、世間は冷ややかにみていた。前科があるだけに有賀の主張は言い逃れでしかないと扱われていた。
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闇の潜行−33
2007-07-24 Tue 17:33
 清々しい朝を迎えた。有賀は早くから朝食の支度をしていた。昨夜の出来事が脳裏から離れず、一睡もしていなかった。あれ以上あの部屋にいたら――はっきりいってどうなっていたかわからない。
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闇の潜行−32
2007-07-14 Sat 10:04
 実菜子有賀に、眠るまでそばにいて欲しいと告げた。脱衣室の扉は最後まで閉めず、出てきたときに手で押した。全開する事を計算ずくでカーテン越しに着替えた。彼が観ていることに賭けた。これが実菜子にできる精一杯の意思表示だった。酒の勢いだけではなく、有賀に女として観て欲しかった。
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闇の潜行−31
2007-07-14 Sat 09:40
 僕は後片付けが一段落し腰を下ろしていた。実菜子はシャワーを浴びているので、テレビでも付けようかと思ったが、ひとりで楽しむのはアンフェアーなので自重した。
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闇の潜行−30
2007-07-14 Sat 09:03
 食事が済んであの人が後片付けをしていた。わたしがするといったが、それを制しあの人がした。ワインが効いたのか、少し酔っていた。とても美味しい料理だったので、嬉しくなって羽目を外した。飲み過ぎるほどは呑んでいないが、久しぶりのアルコールだったので、身体が吃驚していたようであった。
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闇の潜行−29
2007-07-12 Thu 07:20
 夕食は約束通り有賀が作った。ひとり暮らしをしているので料理は慣れたものだった。下準備していたサーロインステーキに塩こしょうをして焼き、予め茹でていた、じゃがいもと人参をバターソテーした。包丁さばきも見事なほどに手早く、指を切ったりするような心配は無用だった。
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